今治・大三島の可能性を解説 伊東建築塾が東京で発表会
愛媛県今治市の大三島で住民と交流しながら島づくりを進めている伊東建築塾の2016年度公開発表会が18日、東京・恵比寿であった。新しいライフスタイルを発信しようと東京と現地を行き来しながら10テーマのプロジェクトに取り組んでいる塾生が、経過や今後の展開などを説明。約100人が聴講し、高齢化や人口減少が進む島の可能性に理解を深めた。
塾長で建築家の伊東豊雄さんが「ここ数年、島の人たちと話し合いをしながら小さなことをしてきたが、ようやく何かが動きだす気配が芽生えてきたので見てほしい」とあいさつ。
塾生は大三島を紹介するショートムービーに続き、「大三島みんなの家」を1日1度は必ず寄りたい場所に▽物々交換で都会と島の記憶を交換▽参道を花と光で夢の道に▽大三島公民館と図書館を改修し「みんなの広場」に▽20年に瀬戸内初のワインで東京五輪を祝う▽島の食材やワインで島の人の誕生日を祝うオーベルジュを造る▽海辺の小学校をロマンチックなホテルに▽島内を走る電気自動車実現―といったプロジェクトを説明。就農や移住の方法も解説した。